上田市役所の新本庁舎が完成。17日には竣工式が行われ、近隣の首長、自治会関係者ら約110人が出席して完成を祝った。各部署の移転作業は5月連休から土・日曜を利用して進められ、5月24日(月)から全業務が新本庁舎でスタートする予定だ。
1階つむぎモールで開かれたテープカット後、新本庁舎5階大会議場での式典で土屋陽一市長は「末永く親しまれるよう、より高い市民サービスの実現に職員一丸となって取り組む」と式辞。新本庁舎のトイレ・更衣室の洗面カウンター28台を寄贈した、㈱エクロール(母袋秀樹代表、本社・東京)に感謝状を贈った。
完成した本庁舎は地下1階、地上6階建てで、延べ床面積は約1万3000平方㍍。1~4階が市民対応執務室、5・6階が議会エリア。設計は石本・第一設計共同企業体、建設工事は清水・千曲・栗木特定建設工事共同企業体。免震ビルとして防災機能を強化、地中熱を活用した空調設備や太陽光発電などを導入し、環境にも配慮されている。本庁舎本体の建設費は約65億7000万円。
この日午後には市民向け内覧会が行われ、雨のなか開始時間には約100人が列をつくった。1番乗りの市内大手70代夫婦は、かつての地元の歴史を語りながら「まちがにぎやかになって有り難い」と目を細める。内覧会には約800人が参加し、新本庁舎の内部の様子に目を見張り各階からの眺めを楽しんでいた。