長和町は今月、女子美術大学との連携事業で作成した「民話をテーマにしたクリアファイル」を町内の小・中学生へ贈呈する。
町と同大は、平成28年度から「アートをテーマとした構想事業」で連携。大学生の発想力、デザイン力を生かして町の魅力を発信・PRしようと事業を進めている。
令和元年度・2年度の取り組みでは、町に伝わる民話を子どもたちや若い世代へ、わかりやすく・親しみやすく伝えようと民話のビジュアル化を図り、イラストやアニメーション、グッズなどの作品作りを行った。
今回配布する「クリアファイル」はその作品の一部で、民話『清水坂の狐』『大蛇と大水』を題材にした2種類だ。どちらのクリアファイルも表面には学生が民話からイメージしたキャラクターが描かれ、裏面には物語の概要が記されている。
町はこのクリアファイルに、交通安全に関するルールやマナーについてのリーフレットを同封して配布することにし、高見沢高明副町長が小・中学校を訪問し、生徒分と教職員分を贈呈する。
和田小学校(飯島稔校長、児童数50人)では17日、校長室で贈呈式が行われた。高見沢副町長が趣旨を述べ、児童会長の北野さん(6年)にクリアファイルを手渡した。高見沢副町長が「クリアファイルをきっかけに民話に興味を持ち、家族で話題にしてほしい」と伝えると、北野さんは「民話について少しずつ調べていきたいと思います」と述べた。
なお17日は依田久保南部中学校も訪問し、24日(水)には長門小学校を訪問する予定だという。また町は町内を巡回するワゴンバスを女子美術大学生によるラッピングとし、バスの愛称は町内の小学生から募集した。