信州民報 五十年前の今日の見出し 昭和46年2月 第6610號
▼精巧な井戸や祭祀遺構 塩田の遺跡で発掘 弥生後期から平安期のもの
上田市教育委員会が塩田地区で一月三十一日から続けていた古代遺跡の発掘は、九日でほぼ終了する見通しとなった。同遺跡の発掘は一昨年暮れから始まった県営ほ場整備事業で、遺跡が破壊される前に調査しておこうとはじめたもので、発掘カ所は五加から上本郷地籍の西光坊、向田、石原の三カ所。最初に発掘した五加の西光坊遺跡は約二千平方㍍。そこに弥生式後期箱清水期の住居跡一カ所、奈良朝時代の住居跡六カ所が発見され、この地域に相当数の住居があったものと推定されている。また上本郷の向田では住居群の中には精巧につくられた井戸が発見された。この井戸は深さ…
▼小学校統合せず=川西村教委が決定
川西村は人口六千四百七十六人、世帯千四百三十二戸の村なのに、三つの小学校があり、しかも規模がしだいに小さくなってきているし、村内の交通事情もよいので、同村教育会ではこれを統合することを十年来の懸案としてきた。それで四十四年に村内外から十六人の委員を委嘱して教育審議会を設け、三小学校統合問題を検討してきたが、結果は統合を見合わせ、積極的に人口の増加をはかることになった。川西村は隣村の青木村より人口で六百人、児童数で四十五人多いだけなのに、青木村の小学校一校に対して川西村は三小学校で、教員数も…
▼主婦や学生達の=近代史研究会が発足
上田市の主婦や大学生らが集まって「近代史研究会」をつくり、このほど第一回の会を上田市立図書館で開く。主宰するのは上田染谷丘高校教諭の小林利通さん。この「近代史」は世界の近代史でヨーロッパを吹き荒れたナポレオン時代が終わり、文字通りの近代開始を告げた一八一四年のウィーン会議から第一次世…
▼家内労働法の説明=上田商議所で
中小企業集団上田市工業振興会は長野労働基準局賃金課職員を招き、家内労働法と最低賃金法の説明会を上田商工会議所ホールで開く。最近の家内労働の実態は次第に変化しており、それに合せて労働条件も改善されてない面も出ているが、これら家内労働者について立遅れている諸条件の改善をはかる目的で…

