上田市の子ども農業体験「教育ファーム」 最終回は塩田東山観光農園でイチゴの収穫

信州民報

上田市の子ども農業体験「教育ファーム」の今年度最終回(第8回)は6日、「イチゴの収穫」を内容として塩田東山観光農園で行われた。

同事業は市の食育推進計画に基づき、小学生と保護者が生産者に指導を受けながら、作物を育てるところから食べるところまで一貫した「本物体験」を行うもの。市農政課が㈲信州うえだファームと共催で2015年度から始め、今年度が6期目だ。定員は10組で毎年、人気の講座となっている。

しかし今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮しながらスタート。5月の第1回「田植え」から夏野菜の栽培・収穫、地物野菜「うえだみどり大根」「野沢菜」の栽培・収穫や稲刈り、大豆の収穫などを実施してきた。なお例年行う収穫野菜を使った料理教室は、コロナ対策として中止に。そんな中、参加親子は「貴重な体験」と農作業を楽しんだ。

「イチゴの収穫」は子どもたちに人気で、第4回の9月5日に植え付けしたイチゴがハウスの中で成長し、次々と実が赤くなっている。同農園は新型コロナ感染拡大で「イチゴ狩り」を中止し、現在は状況を見ながら受け入れを検討中だが、この日は「味見無し」などしっかり対策をとり、大きく育ったイチゴを一つひとつ大事に収穫した。

職員から収穫法を教わった後、真赤なイチゴだけを選んでパックに山盛りに収穫。「思っていたより大きい。家に帰って食べるのが楽しみ」と、子どもたちは笑顔だ。この日収穫したのは『章姫』で、「果肉が柔らかく甘い」という。職員は「今年はイチゴの成長が1カ月ほど遅く、これからが収穫期」と語る。

この日、参加した小3男子は「米・野菜を作って楽しかった。自分で作った野菜は、お店で買ったものより美味しかった」と胸を張った。

▲真赤なイチゴをパックに入れて、お持ち帰り
▲収穫風景。ていねいに収穫する子どもたち

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