上田市立北小キャンドルナイト in上田 「灯りを消さない」と規模を縮小して開催 上小精神保健福祉連絡会

信州民報

上小精神保健福祉連絡会(遠藤健二会長)=千曲荘病院長=は12月26日、精神保健福祉啓発イベント「キャンドルナイトin上田2020~∞(むげん)に広がるありがとうの絆~」を、上田市立北小学校校庭で開催した。医療法人友愛会・地域活動支援センターやすらぎの共催。

精神障がいや福祉・医療への理解を深め、支え合う地域社会を目指して昨年から行うもの。感謝のメッセージなどを書いた紙コップにキャンドルを入れて灯し、想いを共有するイベントだ。

昨年は参加を広く呼びかけ、子どもたちからもたくさんのメッセージが届いた。しかし「今年は新型コロナウイルスで開催すべきか迷ったが、この地域で始まった〟灯り〝を消さないとの思いから、規模を縮小して実施することにした」とし、関係する福祉事業所などへのみ参加を呼びかけたという。

当日、校庭には長野大学や障がい者福祉施設など、12団体から届いた紙コップ560個ほどが「∞」を表すデザインに並べられ、キャンドルがやさしい光を放つ。紙コップには「コロナが早く終わりますように」「元気を出していきましょう」「ありがとう」という言葉や、様々な絵が描かれていた。

イベントには、各団体代表者ら約40人が参加。遠藤会長は「コロナ禍、そして寒い中集まっていただきありがとうございます。精神障がいのある当事者の皆さんと一緒に、夏から準備会を開いて内容を検討してきた」とし、「今年は特に『孤立は心が縮む』と痛感した。人は支え合い・助け合い・ふれあいながら社会を作っている。誰もが幸せを感じるいい地域を作っていこう」とあいさつした。

感謝のメッセージは長野大学学生が代読し、学生が書いた家族や友人・先輩への感謝の言葉、福祉事業所利用者の職員の支えに対するお礼の言葉などを伝える。また「からだもこころも温まろう」と、笑いヨガやハミング合唱を実施。参加者も紙コップやメッセージを寄せた人たちも、“ほっこりとつながり”を感じるイベントになった。

▲紙コップのキャンドルが北小校庭に輝いた
▲メッセージや絵の一つひとつに想いがこもる

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