信州民報 五十年前の今日の見出し 昭和46年1月 第6596號
▼「医師会史」海を渡る 米国会図書館から注文
上田市の医師会が記念出版した「医師会史」が、アメリカの議会図書館から注文があり、珍しいケースだとして注目されている。上田市医師会(柳沢文秋会長)が去る四十四年秋、創立五十周年を記念して「上田市医師会史」を八百部ほど出版し、県内はもとより広く全国の関係方面へ配布したが八日、貿易商社を通じてアメリカ合衆国の議会図書館より、一冊ぜひ送ってほしい―という注文があったため、同会では早速、手配した。この医師会史は、会長の柳沢文明氏(柳沢病院長)が中心となり、市内の医師十二人が分担執筆しているもので約七〇〇㌻、A5判の立派なもの。内容は、同医師会の歴史を客観的な立場から見て…
▼おくれる大屋バイパス=鉄橋工事完了は五月
上田交通の廃線となった大屋電車鉄橋を補強してバイパスとする計画は、工事が冬場に入ってしまったので遅れ、完成するのは当初の三月を約二カ月ほど遅れた五月ごろになる見通しである。上田市大屋と丸子町石井を結ぶ大屋橋は、幅が狭いため朝夕のラッシュ時にはほとんど交通マヒ状態となり、車は橋のたもとで一時間近くも待たされることもまれではない。そこで鉄橋を鉄材で補強し、コンクリート舗装をして普通車以下の車を通そうというもので、鉄橋補強工事を上田橋架橋を担当した松尾橋梁㈱が請負い、上田市側、丸子町側の両取付…
▼若獅子会が組織づくり
羽田孜代議士の支援団体の一つである千曲会青年部は、同代議士の親衛隊ともいえる「若獅子会」の各町村幹部が上田商工会議所第五会議室に集まって、上小地方を一丸とした組織を盛り上げるための打ち合わせ会を開く。今まで各町村に支部が結成されていたが、連絡不十分であったり、意思疎通の点などがあるため協力な…
▼ねこも杓子も海外旅行=今年はもう九十人
今年の前半期は景気が退潮期だという景気診断とは裏ハラに、海外渡航者が急に増え、九日の土曜日にも上小地方事務所総務課に海外渡航を申請する人々がわんさと押しかけ、係員がてんてこ舞いの有様だった。海外渡航申請者は昨年の万博終了後急に増え、御用始の四日から八日までに申請したものはアメリカ…