米国で発見! 「1919年上田市制祝賀行事」記録動画 市立博物館と共同で動画の解説映像 制作 マルチメディア情報センター 25日~公開

信州民報

約100年前の上田市を記録した貴重なフィルムを発見―。上田市立博物館と市マルチメディア情報センターはこのほど、「1919年上田市制祝賀行事」の解説映像を制作し、25日から公開(YouTubeなど)している。

「1919年上田市制祝賀行事」は、1919年(大正8年)の上田市制施行時に、市内で盛大に挙行された祝賀行事。このほど、同祝賀行事の様子を記録した動画が米国のウェブサイトにあることを、上田市出身の早稲田大学教授・高松寿夫さんが発見。その動画は約6分間で、フォードモーターが制作した「Ford Educational Weekly」という ショートムービー作品の一つという。

市マルチメディア情報センターは、この動画の利用権を米国のウェブサイトから取得。市立博物館と共同で多くの市民にわかりやすく見てもらおうと、動画の解説映像(約10分間)を制作した。

祝賀行事の行列を様々な場所から撮影した動画は当時の海野町、原町、松尾町、上田駅前、旧上田市役所バルコニーなどで撮影しており、上田遊郭の芸子が踊る様子や当時の房山獅子、常田獅子などの様子も見られる。

解説映像の中では「当時の上田市役所から撮影されていることから、公的な立場で撮影された動画かと思う。一種のニュースとして紹介されたのではないかと推測している」とし、同祝賀行事について「記録写真は若干残っていたが、動く媒体によって確認されたことは非常に貴重なこと」としている。

解説映像や発見された動画そのものは、市マルチメディア情報センターYouTubeチャンネルで公開するほか、同センターの映像ライブラリーで視聴でき、上田市立博物館2階では映像を上映している。

また希望者には勉強会や、グループなどで上映できるDVDビデオを配布する。なお同DVDには、「解説映像」「解説映像(字幕付き)」「米国のウェブサイトで発見された動画」3つの映像を収録している。DVDビデオの問い合わせ・申し込みは、市マルチメディア情報センター℡0268-39-1000へ。

▲上田市制祝賀行事の解説映像を公開している(マルチメディア情報センターHPの画像)
▲発見された動画の一場面
▲上田市立博物館長が解説している

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