長和町和田に認知症高齢者グループホーム「グループホーム和田」が完成して3日、同所で羽田健一郎町長から指定管理者の(福)依田窪福祉会(渡邉和美理事長)にカギが引き渡された。開所は3月。13日(土)に町民向け内覧会が開かれる。
同施設はこれまで、和田橋場区で古民家を改修して平成17年から利用してきた。しかし老朽化したこと、川が近いこと、周囲の道路が狭いことなどから、災害を危惧する同福祉会が新築移転を要望。町では第7期介護保険事業計画等(平成30年から3年間)に建設計画を盛り込んで、進めてきた。
敷地面積は1773・18平方㍍で、木造平屋建て253・58平方㍍、8床から9床に増床。全個室(約6畳に押入れ、エアコン付き)、バリアフリー。総事業費は総額約8500万円、補助金は県地域医療介護総合確保基金事業の介護施設整備分として3360万円、残りは町が支出する。
羽田町長はこれまでの経緯を説明し「町は子育ての町・高齢者が安心して暮らせるまちづくりを進めている」とし、「認知症の高齢者を受け入れ、しっかり福祉会で運営してほしい」と、渡邉理事長にカギを手渡す。渡邉理事長は「町は高齢者や町民にとって安心できる地域、心強い」とし、「職員一同、地元に愛され、信頼される施設になるよう努力していく」とあいさつした。
新築移転された場所は、和田新田区の旧和田診療所などの跡地で、周囲には山の子学園「わいわい」や町高齢者生活福祉センター「ほほえみ」(デイサービス、高齢者居宅施設)などがある福祉ゾーンの一角。町では他に、大門に小規模多機能型居宅介護施設、古町にデイサービスセンターもある。なお橋場区の旧施設の通所機能は残される。


