上田西高野球部が春の甲子園(選抜)初出場 ① 決定に部員は拳を突き上げ笑顔で喜ぶ! 同校新聞委は「号外」で出場決定伝える

信州民報

上田市下塩尻の上田西高等学校(本美伊佐夫校長)硬式野球部(吉崎琢朗監督、矢澤龍一部長、部員89人)は1月29日、第93回選抜高等学校野球大会(3月19日~開催)へ出場が決まった。同校ではこれまで、夏の甲子園には2回出場しているが、春の甲子園への出場は初だ。

この日は同大会出場校を決める選考委員会が開かれた。西高教室で多くの報道関係者が見守るなか午後4時ごろ、本美校長が電話で大会出場決定の連絡を受け、「有り難くお受けします」と晴れやかな表情だ。

早速、グラウンド練習中の生徒らに吉崎監督が出場決定を伝え、「これから全員でさらに目標を高く持ち、準備していこう。頑張ろう」と呼びかけた。部員らは拳を突き上げたりハイタッチをするなど、全身で喜びを表現して笑顔で喜び合う姿が。また同校新聞委員会の「千西一遇」号外も、いち早く出場決定を伝えた。

同部は今年度、秋季北信越高校野球大会で強豪の星稜(石川)を破る(5‐4)など活躍。優勝した敦賀気比(福井)戦(5‐16)では大きく点差を付けられたが、準優勝の成績を収めている。

同部・柳澤樹キャプテンは「地道な練習をコツコツ続けていこうというのが選手の中にあった。自分たちのやるべきことを徹底し、最後まで粘り強く戦えたのが結果につながったと思う」と大会を振り返り、甲子園に向けて「秋の大会で支えてくれた保護者や地域の人に自分たちの躍動している姿を見せて、恩返しできたら良い」と語った。

さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の甲子園が中止になったことに触れ、「3年生最後の大会がなくなり、やりきれない部分があったと思うが、3年生は野球を楽しんでいる姿を見せてくれた。自分たちも楽しみ、甲子園の舞台で躍動するプレーをしたい。先輩たちの分まで思いを背負って、甲子園で活躍したい」と力強く語った。

また同日、出場決定の朗報を受けて土屋陽一上田市長は「巻き起こせ上田西旋風」としたコメントを発表している。
  【明日へつづく】

全身で喜びを表現する野球部員ら
出場決定の連絡を受けた本美校長

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