上田市立菅平小学校(児童数55人)の児童らが、学校横の畑で栽培したトウモロコシを収穫・販売する活動が今年も行われている。
4日には市内真田町長の新鮮市真田で、4年生と6年生18人が朝採れのトウモロコシを販売。開始前には30人ほどが並ぶ人気ぶりで、「毎年買いに来る。菅平のトウモロコシは美味しいし、子どもたちが頑張っているから応援したい」と話す人も…。
同校は学校全体を「菅小ドリームワークス」という一つの会社に見立て、全校児童で畑作りから種蒔き、苗植え、収穫、販売に取り組み、収益は菅平のPRのために活用している。
今年は新型コロナウイルスの影響で休校期間があったり、市内での感染拡大があったりと栽培も販売も、例年とは異なる活動となった。また前半は長雨、後半は日照り続きと天候も不順で、収穫量は例年の半分ほどに減ったという。それでも児童は「トウモロコシは美味しいし、販売活動は楽しい」と元気いっぱいだ。
この日は来場者の検温・マスク確認などを行い、列も距離を取り、防護シートを張るなど感染防止対策を徹底して実施。例年は児童が必要数を聞いてトウモロコシを袋に入れていたが、今回は客が自分で袋に入れてレジに進み、シート越しに児童が会計を行う。仕事を分担し、「密」を避けて行動した。また道行く車に手作り広告ポスターを掲げ、宣伝する児童もおり暑さに負けず一生懸命に販売活動を行った。
他にも8月27日は2年生と5年生が注文販売をし、9月14日には1年生と3年生、6年生が菅平「しゃくなげ」で一般販売を行う。なお例年行う、ツルヤ上田中央店での一般販売は中止とした。
同小が栽培する主な品種は「おおもの」で、スーパースイート系と言われる品種より、さらに甘みが強くサイズも大きいのが特徴だ。なお今年は収益金で、スキー用フェイスマスク「バフ」を作成するとのこと。児童が自らデザインした「バフ」を付けスキーをすることで菅平をアピールし、地元を元気にしたいという。