【50年前】農作物の干害増大して 上小だけで九億円 野菜、養蚕は半作以下

信州民報

五十年前の今日の見出し 昭和45年9月 第6487號

▼農作物の干害増大して 上小だけで九億円 野菜、養蚕は半作以下

上小地方の干害による被害額は日がたつに従って増大し、九月一日現在で八億七千万円という巨額に達した。被害地域は丸子、東部、真田、塩田などをはじめとして上小全域にわたり、作物は野菜、桑、果樹におよび、ことに夏野菜は半作にもならないところが多い。桑は条の伸びが悪いだけでなくシンが止まってしまい、白渋病にかかったものさえあるので、秋・晩秋蚕の掃立量は計画の六〇%にも達しない有様。果樹は早世はまあまあであったが、中、晩生リンゴは三割以上の減収。ブドウはデラウエアは二割の減収にとどまったが、巨峰は指頭大にすぎないので売り物になるのが少なく…

▼学童のつり場=上田で今月開設

県漁業協同組合連合会の肝いりで、「学童つり場」が全県下で開設されているが、上田市では今月初旬に実施する計画でいまその準備を進めている。この「学童つり場」は県漁業組合が、安全でしかも醍醐味を味わえる千曲川で、魚の保護、稚魚はとらない、魚の住みやすい場所、といった魚についての知識や必要なことを勉強してもらいながら、安心して心ゆくまで釣ってもらおうというのがねらい。上田市では、上田交通鉄橋の上流五百㍍の上下に網をはり、この中に鯉やフナのほかニジマスをたくさん放流、よい子たちに楽しく釣ってもらおうと準備を進めて…

▼書籍三百冊寄贈=菅平の小中学校へ

東京・中野本町で書籍商を営む中根滋夫さんから、この四月から数回にわたり約三百冊の書籍が、菅平小中学校および母親たちに寄贈された。中根さんは毎年夏冬に菅平に来てスキーなどを楽しんでいるが、東京の子どもたちに比べ、菅平の子たちが本に恵まれていないのを知り、今回の寄贈となったもので…

▼部町新庁落成式=晩霞・清麿・雷電展

【田中】東部町の新庁舎はいよいよ最後の仕上げにかかって大わらわ、八月二十九日職員は議員建設委員などで一応竣工内祝いを行い、三十日は日曜返上で引っ越し、九月一日から新庁舎で執務を始めた。落成式は九月十九日。二十日から二十二日までの三日間は一般町民に開放し、工業展、…

関連記事一覧

特集記事

TOP