リサイクルを主体に環境美化に取り組む上田市の小柳産業㈱は26日、環境教育の一環として市立本原小学校4年生約40人を対象に、出前授業を同校体育館で実施した。今年度は新型コロナウイルスの影響で、子どもらが同社の工場見学をできない状態が続き、社会科で「ごみの学習」をする4年生もクリーンセンター見学停止などで学習機会が失われている。
そんななか、同社がこれまでもCSR(企業の社会的責任)活動として継続実施している、出前授業が好評で6月からすでに市内3小学校で実施している。この日は、ごみとリサイクルなどについて、同社環境教育インストラクター・香遠英俊さんがスライドを用いて講演。香遠さんは、ごみを「減らす」「再使用する」「リサイクルする」の3つを表す『3R』について、子どもらに身近な給食の牛乳ビンが再使用されて循環する仕組みを図で説明した。
さらに「一年間に日本中で使ったスーパーのレジ袋を全部積み重ねると、どのくらいの高さになる?」と、クイズも用いて子どもらに問いかける。「国際宇宙ステーションくらいの高さ500~600㌔㍍よりも高い900㌔㍍で、宇宙まで届く」と伝えると、子どもらは「えー ウソ!」と驚きの声をあげた。
さらにレジ袋の原料に石油が大量に使われていることなどを説明し、「リサイクルは良いこと。でももっと良いことはごみを減らすこと」と、資源の大切さを伝えた。なお出前授業は27日に武石小で開催し、9月2日(水)は川辺小、同11日(金)には西小で開催を予定している。