上田市はこのほど、市勤労者福祉センターで新型コロナウイルス感染症の影響で求職中の外国籍市民を対象にした講習会「日本語学習支援」を実施した。
同講習会は、上田市内でも新型コロナウイルスの影響で雇い止めや契約社員・派遣社員の契約更新をしないなどの例があり、急に仕事・収入がなくなって困る外国籍市民がいることから、そうした市民の再就職につなげようと支援するもの。
市地域雇用推進課・清水雄太主任は「今、立場の弱い人から解雇や雇い止めが発生しており、そこに外国人の人が集中してしまう。そういう人に焦点を当てサポートしたい」と、講習会開催の目的を語る。
講習会には南米出身者らが多いといい、3回目の講習会となったこの日は、日本人の通訳スタッフのサポートも受けながら外国籍市民らが日本語を学んだ。市内の長野ビジネス外語カレッジの講師が、スクリーンで映像や画像を使ってていねいに日本語の使用場面も示しながら、「起きる」「寝る」「休む」「勉強する」など、動詞の学習に始まり、「~したい」などの言葉の使い方を学んでいた。
また講習会の最後には各支援制度の紹介なども行ったほか、外国籍市民同士の情報交換の場にもなっていた。清水主任は「国や県の支援制度もあり翻訳もあるが、言葉の壁があり色々な行政からの支援が届き難い面があるので、外国籍市民の人に制度などいろんな情報も届けたい」と話す。
なお講習会は全5回で、個別参加も可能。今後は25日(火)、9月1日(火)に同センターで開催、時間はいずれも午前9時~11時。
参加無料。
定員20人。
申し込み・問い合わせは市勤労者福祉センター内・市地域雇用推進課℡0268-26-6023かEメールkoyo@city.ueda.nagano.jpへ。

