NPO法人ジャパン・フィルムコミッション(JFC)主催の「JFCアウォード」で昨年、上田市内で撮影して公開された映画『兄消える』が見事、「優秀賞」に輝いた。今回で6回目となる賞で、受賞式は7日に諏訪市で行っている。
同賞は場所を発掘したり、ロケ地を地域のPRに活用したりした団体を表彰するもの。『兄消える』は、映画の撮影や公開でエキストラ活動やロケ場所の提供など、市民が一体となった盛り上がりを見せた。さらに「上田公開を連日満席にする会」の活動、また制作したロケ地マップ企画の取り組みなど、信州上田フィルムコミッションが応募した、それらの取り組みが評価されたという。本紙でも、映画『兄消える』について特集記事を掲載している。
信州上田フィルムコミッションのJFCアウォード優秀賞受賞は、第1回の『サムライフ』に次いで2回目だ。今回、『兄消える』は全国17館で上映されただけで、同フィルムコミッション・山岸咲恵さんは取材に、「少ない上映館での優秀賞受賞は観て、応援してくれた上田市の皆さんのお陰」とし、「今後も少しでも明るい話題が届けられればうれしい」と語る。
助演の女優・土屋貴子さん(上田市出身)は「すばらしい映画を上田で撮ってくれ地元の人を始め、たくさんの応援してくれた人、みんなでもらった賞だからうれしい」と話し、同映画をプロデュースした新田博邦さんは「信州上田フィルムコミッションの業績がもらった賞」とし、「自分の作品が評価されたこともだが、応援してくれた上田市民が、みんなでもらったもの」と、喜びを声にした。
なお今回は29団体がノミネートされ、県内からは他に、映画『サヨナラまでの30分』の信州フィルムコミッションネットワークも優秀賞に輝いている。