上田市大手町自治会(中村彰自治会長)はこのほど、昭和63年3月発行の「自治会誌」に継ぐ、「続・大手町自治会誌」の『大手町の歴史を紡ぐ~平成を振り返る~』を発刊した。
「続・自治会誌」は、平成から令和への30年余を前・中・後期に集約。前期(昭和63年~平成9年)は、「大手町会館の建て替え」についての動きを掲載。中期(平成10年~19年)は、「スペシャルオリンピックス冬季世界大会2005 ホストファミリー」として中国チーム受け入れなど、時代の主な事業となった足跡を細かく記している。
また後期は、平成20年から「大手町自治会ニュース」発行(不定期)を開始したことから、令和2年2月発行の第149号まで全ておさめた。「できるだけ文章を少なく、写真を多く」の編さん者らの思いが表れており、「続・自治会誌」はA4判、490㌻と分厚いが、読みやすくわかりやすい。
中村自治会長は、取材に「自治会員らが折りに触れて冊子を手に取り、大手町の今昔を語り合い、次代に何を残し、どんな地域を創っていくかに思いを馳せてほしい」とし、「今では電子データが主だが、5年~10年に一度ぐらいは紙ベースで残しておくべき」と語った。
300部を発刊し、自治会員175世帯や周辺自治会、公民館、図書館、教育機関などに配布している。同事業は平成27年度から資料・情報集めなどを開始。令和元年度からは誌面を編さんし、令和2年3月に完成した。市わがまち魅力アップ応援事業の採択を受け、5年間の交付額合計は約200万円。