侍学園が「子どもの居場所づくり」事業 『サムガク コミュニティカフェ』整備 上田映劇&アイダオと連携して取り組む 上田映劇内

信州民報

公開授業23日・無料上映会24日開催

子どもたちが孤立せずにつながっていける場所に―。上田市のNPO法人侍学園スクオーラ・今人(長岡秀貴理事長)はこのほど、市内の上田映劇内倉庫を改修し「サムガク コミュニティカフェ」を整備。7月30日にはプレオープンを迎えた。

カフェの整備は、休眠預金活用事業として採択された「孤立を生み出さないための居場所づくりの整備~コミュニティシネマの活用~」の一環で実施した。同事業は侍学園とNPO法人上田映劇、両者をつなぎコーディネートするNPO法人アイダオの3者が連携し、子どもたちの居場所づくりを行うものだ。

コミュニティカフェは、同事業で上田映劇が行う月1回の無料上映会「うえだ子どもシネマクラブ」の開催時や、侍学園が映劇を会場として年に3回行う公開授業実施時にオープン。また同事業でアイダオは、子ども・若者の居場所づくりの取り組みを広げていくためのシンポジウム開催も予定している。

プレオープン時には、侍学園の生徒やスタッフがカフェを営業。早速、訪れた若者らに飲料などを提供して交流していた。侍学園・高橋華恵さんは「学校に行けない(行かない)子どもたちの学びの場は家に限られているが、映画館で作品を鑑賞して、その感想をカフェで話して、いろいろな大人や情報とつながったりする場所をつくりたい」と、カフェに込めた思いを語る。

さらに「侍学園の生徒たちも社会とつながる場所であってほしいし、子どもたちや若者が集いやすい場所にできたら」とし、「いろいろな場所に子どもたちが気軽に立ち寄れ、大人と話せる環境をもっとつくっていきたい」と語った。

なおカフェがオープンする公開授業と無料上映会は、いずれも事前申し込み制。侍学園の公開授業は23日(日)午後1時~、参加無料。無料上映会は24日(月)に開催し、『この世界の片隅に』を2回上映する(時間は午前10時~、午後1時~、各回定員は58人)。

プレオープン時に早速、訪れた若者らに飲料を提供する侍学園生徒ら

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