新型コロナウイルス感染症対策の最前線で働く医療関係者らに感謝の意を込め、上田市サントミューゼで7月の毎週金曜に、プロの演奏家らによって開かれる「フラーデーナイト・コンサーツ・イン・ブルー」。2回目の10日は、応募者による初のコンサートが開かれた。
出演はソプラノ・安達寛子さん(上田市)とピアノ・小林真美さん(千曲市)の二人だ。安達さんは数々のコンクールに入賞しており、声楽講座を指導して市民らによる『第九』演奏会ではソロを務めるなど多方面で活躍。また小林さんはクラシックからジャズ、民俗音楽までジャンルは広く、ピアノ最優秀指導者賞を受賞している。
ステージとなった正面玄関ロビーは青い光で彩られ、祈りを込めた『アメージング・グレース』から始まり日本歌曲や映画音楽、オペレッタ、ピアノ独奏曲など10曲のプログラム。二人は、コロナの影響で2週間前に練習を再開したばかりというハンディを感じさせない、息の合った演奏を披露した。
演奏を終え、二人は「5カ月ぶりのステージで緊張もしたが、生で演奏できる幸せを感じた」と涙をぬぐい、「音楽には演奏する側も聞く側も幸せにする力がある。この街が音楽であふれる街であってほしい。そして、みんなが笑顔で平穏に暮らせる日々が早く来るように」と声を揃えた。
感染防止の観点からコンサートは無観客で行われ、上田ケーブルビジョン(UCV)が同社のホームページに生配信し、1週遅れの金曜夜に番組内で放送される。この日のデュオコンサートの番組放送は17日(金)午後10時30分~。さらにユーチューブへのアップも計画されている。
次回17日(金)はトランペット・大西敏幸さん、トロンボーン・高木夏子さん、ピアノ・山極遙香さんのトリオ。なお24日、31日の出演希望は17日(金)まで募集中だ。問い合わせは℡27-2000(サントミューゼ)へ。
