上田市古安曽のJA信州うえだ塩田選果場で1日、学校給食用玉ねぎの初集荷が行われた。今後9月までの毎週金曜に翌週1週間分の玉ねぎが集められ、今年度の納入予定量は約8㌧になる。
上田地産地消推進会議・学校給食部では地産地消を目的とし、学校給食に地元産たまねぎを使う取り組みを10年以上前から実施。旧上田市内小中学校の給食(第一・第二学校給食センター、東塩田小学校、川辺小学校の計約9000食)を対象に、昨年度は7㌧納入している。
一番乗りの市内奈良尾80歳女性は、20㌔入り13ネットを納入。取材に「平成16年からやっているが市場より高く買ってもらえ、商品に出すほど手間を掛けなくていいので楽で助かっている」と話す。この日は13軒ほどの農家が、計約1㌧の玉ねぎを持ちこんだ。
同部会では、子どもたちに地場産や他産地の旬の農産物がどのように育てられ、どう運ばれて給食に並ぶのかを学んでもらい、最終的に地産地消の推進に繋がってほしいとし、茨城県産レンコンなど旬の農産物を活用した「企画給食メニュー」を平成30年度から進めている。
同会議事務局の市農林部農産物マーケティング推進室・中山太さんは「生産者への安定収入も図り、災害時の欠品リスクの回避や納入ルート確立で安定納入に努めている」とし、「子どもたちに地場産玉ねぎのことも知ってもらい、生産者と子どもたちが繋がりを持ち、改めて地元産農産物に興味を持ってもらえればいい」と話していた。
