上田交通安全協会(宮澤郁夫会長)は新たな交通安全啓発物品で、「横断旗付きホイッスル停止棒」を製作。7月30日、上田市小島の塩田北保育園で贈呈式を行った。
横断旗付きホイッスル停止棒は、既存のホイッスル停止棒に横断旗を取り付けたもの。警笛音に視覚的効果を強調することで、よりドライバーに注意喚起を促すことができる。宮澤会長がアイディアを出し、高野学専務理事らが業者に相談してこのほど、完成した。
塩田地区4保育園(塩田北、塩田中央、東塩田、西塩田)にそれぞれ、横断旗付きホイッスル停止棒1本と定番の横断旗10本を贈呈。式には4保育園の園長が出席し、宮澤会長は「塩田地区は道が複雑に入り組んでいるなど、危険な場所が多い。未来ある子どもたちの安全に、横断旗付きホイッスル停止棒を役立ててほしい」と伝えた。
4園を代表し、塩田北保育園・関ひろみ園長が受け、「園外保育や散歩などで子どもたちを守るために活用させていただきます」と、礼を述べる。さらにこの日は、塩田北保の年長園児22人がデモンストレーションを行い、上田署交通課職員と保育士が掲げる横断旗付きホイッスル停止棒に守られて横断歩道を渡った。
参加した4保育園園長らは「裏道や生活道路を抜け道として使う車も多く、狭い道でもスピードを出したり、子どもがいても止まらず交差点に入って来る車もある」と現実を伝え、高野専務理事は「視覚的に目立ち効果を期待したい」とした。
なお同安協では今後、横断旗付きホイッスル停止棒を管内の他の幼・保育園にも寄贈していく予定だという。


[信州民報:2018年8月1日(水)]

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