(福)敬老園(斎藤俊明理事長、本部=上田市常磐城)は8月1日(水)、上田市西内の「にしうち敬老園デイサービスセンター」を、リハビリに特化した「リハビリや敬老園本店」としてリニューアルオープンする。温泉と最新のトレーニングマシンを活用し、リハビリに特化したデイサービスを始める。
リハビリや敬老園本店には、最新の高齢者向けパワーリハビリマシン3台を導入し、身体機能の維持・向上の効率的な訓練を提供。鹿教湯温泉郷という地域性を活かし、従来から有する源泉かけ流し温泉やこれまで行ってきた歩行訓練、山の斜面を活用した畑作り、将棋といった活動内容にリハビリマシンを加えることで、利用者の身体機能を高めて国が介護福祉分野ですすめる、アウトカム(成果主義)に先駆的に取り組むものだ。
上田丸子地区総括施設長・滝澤典一さんは「リハビリには心身的にも社会的にも、『本来あるべき状態への回復』という意味がある」とし、「マシンの導入は身体機能を高める一つの手段であり、これまでのサービスや栄養管理と組み合わせることで、デイサービスの卒業を目指したい」と話す。
導入したマシンは、広背筋・菱形筋を強化して円背(猫背)を予防・改善する「ローイング」、腰回りの筋肉を強化して骨盤の安定性を高め、歩行や片足立ち時のふらつきを解消し、転倒を予防する「アブダクション」。さらに下肢筋全般の筋肉を強化し、立ち上がる・座る・歩くなどの動作をスムーズにする「レッグプレス」、そしてリハビリ後の疲れを癒すウォーターベッドも備えた。
また「やる気・やりがいにつなげよう」と、訓練の実施や目標を達成した際にポイントを付与し、各種サービス(食事や理美容出張など)と交換できる「Kポイント」制度も導入。リハビリへの関心・意欲を引き出し、利用を促進したいとする。
定員は27人で、主な対象者は要支援および要介護1~2。なお現在のデイサービス利用者数は、1日平均18人程という。にしうち敬老園は1973年設立の同法人が翌年5月に開設した第1号の施設で、名称の「本店」には〟発祥の地〝との意味が込められている。


[信州民報:2018年7月26日(木)]

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