姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(5)

2013年5月29日(水) 信濃毎日新聞
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に
現在、上田市天神の日本たばこ産業跡地(JT跡地)に建設中の上田市交流文化施設について連載です。本日の記事は第5回目。
第5回目の今回は「理念伝える理解者増やせ」という見出しで、「地域創造」プロデューサーの津村卓さんへのインタビュー記事でした。
2011年9月まで上田市交流・文化施設のホール検討委員長を務め現在は運営管理アドバイザーを務めていらっしゃるが、施設はどんな役割を果たすべきかという問いについて、近年は芸術の力を子どもの育成や高齢者の福祉などに役立てようという動きが各地で活発になっている。上田市は後発だが、まちづくりや産業づくりなどさらに幅広い分野に芸術のチカラを提供していくことを考えていかなくてはならない。
話を受けて、予算は限られているという問いに対して、企業との共催や少人数の芸術家がホールの外で出前コンサートや文化活動を行う「アウトリーチ」を積極的に仕掛けるなど少ない予算でも意義のある活動に知恵を絞るべきだ。
さまざまな活動を仕掛けるには人材も必要なのではないかという問いに対し、市民と共同で事業を組み立てることを念頭に進めるべいで、地元の大学生に活躍してもらうことも考えられる。人材育成は長期的な視点で考える必要がある。
行政が全てお膳立てするのではなく、市民が主体的にホールに関わるにはどうすればよいかという問いに対し、最初の3年は行政主導で仕組みを作ることはやむを得ない。ただこの間に市民とホールのスタッフが合同で研修をしたり芸術作品を鑑賞したりして、一緒に成長していくことが重要。その後は市民同士が連携して事業に参画できるよう後方支援していくことが欠かせない。
市民に施設の理念や事業方針を浸透させる方法はという問いに対し、建物が完成する前に事業の内容や方法、先ほどのアウトリーチなど今から始められる活動を実際に見てもらえばいい。施設が目指していることを市民に広く伝えてくれる理解者を開館前にどれだけ増やすことができるかが大事だ。
ホールの在り方を検討して感じたことはという問いに対しては、魅力的な年にするためには、市道を1本造るにしても「歩きやすい」ではなく、いかに「歩きたくなる」道にするかが問われる。そこに答えを出していく構想力を生むのは文化であり、文化施設はその源泉だ。「上田に住んでいてよかった」と思えるまちづくりにフル活用してほしい。
以上のようなインタビュー記事でした。
広い分野に芸術の力を提供していくこと、低予算でも出来ることを始め、開館の前にいかに市民の理解者を増やして伝える人を増やしていくのか、そして、市民と行政、市民同士がとどのように連携、協働していくのかなどが盛り込まれた記事でした。
最後の「上田に住んでいて良かったと思えるまちづくりにフル活用してほしい」というお言葉はぜひ、そうなるように取り組んでいきたいと思う言葉でしたね。
(文:mitu)
追記:最終回までいったのでそれぞれの記事をピックアップしました。
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(1)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1270574.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(2)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1270591.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(3)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1271443.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(4)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1273393.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(5)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1274408.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(6)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1275875.html

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