【50年前】上田に進出予定の富士通信が解約申入れ 用地買収の遅れにいや気さし

50年前記事

信州民報 五十年前の今日の見出し 昭和46年2月 第6616號

▼上田に進出予定の富士通信が解約申入れ 用地買収の遅れにいや気さし

上田市進出をめざし、市に土地の買収を依頼していた富士通信は、買収交渉に余り手間取るのにいやけをさして、解約したいと申し入れてきたので大騒ぎになっている。上田市は、須坂と長野に大きな工場を持って通信関係の機械製作をしている富士通信が上田進出の意企あることを察知し、誘致の交渉をしたところ、同社では二万平方㍍程度の用地を買収してくれるならという話だったから、市は開発公社をわずらわし、下塩尻地区に予定地を選定し、昨秋来、買収交渉を進め、承諾した地主に対しては手付金を支払うなど積極的に交渉を進めてきたにもかかわらず、地主の中には…

▼巣立つ若人のつどい=就職中学生招き励ます

上田市公民館では「巣立つ若人のつどい」を上田市立体育館で開く予定で計画を進めている。今春市内の中学校を卒業して就職する人たちの前途を祝い励ます催しで、今年は体育館を会場にしてスポーツを中心に会を開く。今年市内の六中学の就職希望者は約百十人で、そのほとんどがすでに就職が本決まりとなり、あとは卒業を待つばかりとなっている。年々減る一方の中卒就職者に、「金の卵」とか「月の石」などとその稀少価値から引っ張りだこだが、一歩外へ出ると厳しい社会環境が待っている。この環境に負けないで伸び伸びと仕事に励み生きて…

▼薬で山林の除草=公害で使えぬなやみ

上小地方には国有林と民有林を合わせて四万五千㌶ほどの森林があるが、近年森林で働く林業労務者で、転業する者が多く、どこでも手不足で困っている。そこで人手不足を補うため機械化と除草剤の使用などを研究し、事業計画に取り入れることにしたところ、機械化すれば…

▼金融の動き鈍る=景気の後退が反映

上田商工会議所は一月末日現在における上田市内五金融機関の金融動向をまとめた。それによると貸付額は三百八十五億八千九百三十八万九千円で、これは前年同期に比べ二七・八%の伸びをみせているが、前月比では九九%と一%の減となっていることがわかった。一方、預金では四百五十二億二千七百六十九万九千円で前年同期に比べ…

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