14日~ 「イトーヨーカドーとくし丸」運用開始 買い物支援&地域と連携した見守り活動 上田市・坂城町エリア約400品目販売

信州民報

上田市と地域活性化包括連携協定を結ぶ㈱イトーヨーカ堂は14日から、アリオ上田店で地域密着の移動販売車両「イトーヨーカドー とくし丸」の運用を開始。10日には市役所駐車場で、土屋陽一市長らに車両のお披露目を行った。

移動販売は高齢化の進行や商店数の減少で近隣に店舗がない・交通手段がないなど、日常生活に必要な食料品・日用品などの購入に困難な人が増えていることを背景に、展開されるサービス。また現在は新型コロナウイルスの感染拡大で、人混みや密閉空間を避けて買い物をしたい人々の利用も広がっているという。

アリオ上田店では2011年から「あんしんお届け便」として、地域の買い物難民に対しての大型トラックでの移動販売をしていたが、公民館などを販売場所としていたことから足が不自由な人など、そこまで行けない人には販売できない状況もあった。今回、あんしんお届け便から切り替えて運用開始する車両は軽トラックのため、個人宅前まで出向いて販売できるのが特徴だ。

アリオ上田店・増川明倫店長は「高齢の人や妊婦の人、今は外に出たくない人などを中心に、お客様の自宅まで届けさせていただく。新たなニーズに対応し、より地域に密着して販売できれば」と語った。

イトーヨーカドーとくし丸は、イトーヨーカドーの加工食品、生鮮品、日用品など商品約400品目1200点を、冷蔵機能を備えた軽車両に積み込み、上田市と坂城町を中心としたエリアを巡回して商品を販売する。営業時間は平日週5日、午前9時~午後4時だ。

車両には「上田市 高齢者 見守りネットワーク 協力団体」のステッカーも貼られ、買い物難民の買い物支援とともに地域と連携した見守り活動も行うという。イトーヨーカドーとくし丸に関する問い合わせは、イトーヨーカドーアリオ上田店 ℡0268-22-6611へ。

なお「とくし丸」は、移動スーパー事業を展開する㈱とくし丸が、地域のスーパーマーケットと提携し、提携店の商品を軽車両で移動販売するもの。イトーヨーカ堂が提携した「イトーヨーカドー とくし丸」としては、東京都内で運用する3台に続く4台目で、県内では初の運用となる。

「イトーヨーカドーとくし丸」の外観
運用開始した車両の荷台部分には商品がいっぱい並ぶ
車両のお披露目を市役所駐車場で行った

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